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乳がん Q&A

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乳がん Q&A

Q.がん(乳がん)は治るのですか?
ネットや週刊誌では癌が治った!癌が小さくなった!などまるでその薬剤や方法が特効薬であるかのように書いてあります。癌の治療に治るという表現はありません。癌は他から感染したものでもうつったものでもありません。自分自身の細胞が少し顔色を変えて増殖したものです。黴菌やウイルスは他から感染したものですので薬やワクチンで排除しなければなりません。しかし癌は自身の細胞なので完全に排除する事は不可能です。よって癌は治りません。しかし、治療後に発症せずに一生を終わる事も稀ではありません。この事は治ったと言えるかもしれません。
Q.乳癌に特徴的な事は何ですか?
まず他の癌との一番の違いは自分で発見出来る癌である事です。体格にもよりますが1.5cm以上のしこりであれば自身で触知可能です。その状態でも決して手遅れではなく病期は1~2期です。もう一つはホルモンに依存している癌が多いという事です。これは治療において女性ホルモンを遮断すれば再発や癌の成長を抑える事が可能です。 そしてもう一つが治療から十年以上たっても再発がみられる事です。治療後の再発予防の治療が充実している癌腫であり、再発が後からやってくる事があります。時間がたっても年に一度は検診してください。
Q.乳房温存術では乳房の変化はありますか?
乳房を残す乳房温存術後の乳房の形は癌ができた場所によっては大きく違います。一番目立たない場所は上部外側です。一番変形が激しいのが内側です。これは内側には乳腺や脂肪が少なく、術後の傷や組織の硬縮が目立ちます。又、術者のセンスの問題もあります。  又乳房を後からつくる方法も今、保険適用となっていますが、傷が多く見たら直ぐにわかります。乳房を残す事や再度作るという事は自身の問題で、その満足が自信や気後れする事なく生活できるのなら選択肢に入れても良いと思います。
Q.乳がんになりやすい人、なりにくい人はありますか?
癌の発症メカニズムが解明されている癌もありますが、多くの癌は環境因子や発がん物質による遺伝子異常が原因と考えられています。原因が解ればそれを断ち切れば良いのですが、固形癌や血液癌など原因が分からない癌がほとんどです。  乳がんも発癌メカニズムは不明であり、その発症は予防する事が唯一の方法です。乳がんは家族性の強い癌です。家族に乳がんの既往があれば、検診を心がけ、早期発見に努めるべきです。また、体型で言えば痩せている人より圧倒的に脂肪の多い女性に多い傾向があります。欧米人に乳がんが多いのは事実です。近年の日本人も食生活も体型も欧米化しています。ダイエットも一つの予防的効果があるでしょう。

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